サロンで働いていると、月に何百人というお客様と接するので、
その方がどんなお仕事をしているのか?
どんな悩みを持っているのか?
前回何のお話をして、その中で今回につながる話題があるのか?など
細かいことはやはり施術に入る前にカルテを読まないとなかなか把握できないものです。
私はよく担当するお客様の「顧客ノート」を個人的に作っていました。
特に全身脱毛などの多箇所を契約していて、長時間のお話をすることになるお客様のものです。
お話をするのが嫌いな方はわりとすぐに寝てしまったりしますし、
話している間に相手の会話のテンションで「この人はあまり話しかけられるのが好きではなさそう…」と
感じた場合は無理に雑談をすることはありません。
しかし、おしゃべりは女性にとってひとつのストレス解消法ですよね。
周りの人には絶対言えない悩みや、恋愛のゴタゴタ話、好きな芸能人の話や見ているドラマの話など
とにかく何でもしゃべるとすっきりする、という種類の女性はわりと多いように感じます。
男性は理解できないと言いますが、女性は「中身のない会話」や「結論の出ない討論」が好きなんだそうで、
だからこそ、カフェで何時間もお茶したり、電話で長々とおしゃべりができるんだそうです。
言われてみれば、男性はあまりそういう時間の過ごし方はしないような気がしますし、何となく納得してしまいますよね。
話は戻りますが、サロンに来るお客様の9割以上が女性となれば、必然的にサロン内は雑談の場になります。
よく「何を話していいかわからない」「エステティシャンと話すのは緊張する」という声を聞くのですが
美容業界にいる女性は、基本的にどんな話でも掘り下げて会話を続けてくれると思います。
あまり気負わずに、普段友達や同僚と話していることを話してくださっていいのです。
エステサロンや美容院、ネイルサロンやマッサージ店など、女性は「自分をきれいにしてくれる空間」が大好きです。
自分をきれいにしてもらうと何だか余裕ができて心も穏やかになりますし、
自分に自信が持てるようになるため表情も明るくなります。
美容関係のお店は施術中にシーンとしたまま黙々と作業することはあまりないと思います。
お客様の本来の目的は「きれいになること」です。
しかし、私たちは施術を作業だとは思っていません。
ひとりひとり体質や悩みも違いますし、機械に流れ作業を施しているわけではないのです。
エステティシャンもひとりの女性として、お客様を見ています。
前述したように、個人的に「顧客ノート」を作っているスタッフは少なくありませんでした。
友達と会うような、気軽にリラックスした状態で来店していただき、施術中も楽しく過ごしてもらいたいという想いからなのです。
脱毛サロンやエステサロンと聞くと、美容院よりも畏まったイメージを持たれますし、
何より「騙されそう」という間違ったイメージを持たれることも多いですが、
信頼的できるサロンやエステティシャンに出会えればきっと脱毛に通うのも楽しくなり、
脱毛の時間はこれ以上ないストレス解消の場になりますね。